「10冊の本で自分を表現する」やってみた

秋ですね。
なんとなく人と本の話をする機会がおおくなり、ふと今の本棚と実家の本棚のことを考えながらこれを書いています。



1,ピクトアップ 2008/8

ピクトアップ 2008年 08月号 [雑誌]

ピクトアップ 2008年 08月号 [雑誌]

井上真央ちゃんに関する記事がとても好きで、暗記できるくらいに読んだ。写真の淡い雰囲気と文章がとてもよく合っていて、人生で初めて、インタビューや文字の引力を感じた。真央ちゃんの言葉と言葉のつなぎが、本当に物語みたいで、インタビューなのか文学なのか分からなくなる感覚。



2,死屍/小野不由美

屍鬼〈1〉 (新潮文庫)

屍鬼〈1〉 (新潮文庫)

人生で初めて二段組み、上下巻合わせて1000ページを超えるボリューム。切ない系ホラー、サスペンス?個人的な感想ですが前半は情景描写が多く物語の展開としてはいまいちで、そこを耐えればほんとに眠れなくなるくらい一気に読みたくなる本。夏野と徹の関係性にどきっとしてしまう。



3,帝国の女/宮木あや子

帝国の女

帝国の女

一番直近で読んだ本かも。いやはや、仕事に恋愛、そしてヲタ。一生懸命、やりたいことを、しんどくてもやり切れる女性になりたい。



4,海の底/有川浩

海の底

海の底

レインツリーも植物図鑑も好きだけど、ここに書くのならこれ。そしてこの後クジラの彼と、ラブコメ今昔を読めば、なぜこの本を選んだのかを分かってもらえると思う。後述する辻村作品もそうだけど、作者が登場人物をとっても愛していて、彼ら彼女らの後日が見える物語は読んでいてすごく幸せな気持ちになります。



5,半分の月がのぼる空/橋本紡

半分の月がのぼる空〈上〉

半分の月がのぼる空〈上〉

高校時代にとても好きで、伊勢に行きたくなる。ラノベだけど表紙と挿絵を乗り越えれば、とってもかわいい恋愛小説。



6,傘をもたない蟻たちは/加藤シゲアキ

傘をもたない蟻たちは

傘をもたない蟻たちは

閃光スクランブルと迷ったけどできれば最新作が売れてほしいという邪な気持ち。小説家、加藤シゲアキの挑戦が詰まってるんだけれど、そんなことはどうでもよくて、本当に単純に話として面白いと思えるものが多いし、彼の文体もとても好き。読み終わった後にああだこうだ友達と議論できるあたりもお気に入り。



7,天使のキス/芦原妃名子

バレエ漫画が好きです。芦原作品といえば砂時計ですが、この本も含めて本当に闇がある。わかってあげたい人がいるのにどうしてもわかってあげられない、でもその中でもがきながら自分の答えをつかむ、そういうところが好き



8,casa BRUTUS特別編集 ガウディと井上雄彦

Casa BRUTUS特別編集 ガウディと井上雄彦 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)

Casa BRUTUS特別編集 ガウディと井上雄彦 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)

ガウディと井上雄彦。ガウディがほんと好き。素敵なおじさんすぎて。



9,オレンジデイズ/北川悦吏子

オレンジデイズ

オレンジデイズ

北川さんほんと好き。これだけはベタに、



10,スロウハイツの神様/辻村深月

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

数ある辻村作品の中でも、この時期、そしてこの話がとっても好き。
人の心をがっしりつかむ、でも、誰も悪いわけじゃない(そしてグロくない)
読み終えたときにもまだ、登場人物が自分のなかに生きている感じ


人並み以上に本は読んでいるつもりだけど(小説がほとんどだけど)いざ自分を表現するとなると10冊選ぶのは難しかった。
他の人のも見てみたいし、周りの人が勧めてくれた本は積極的に読んでいきたいな、